結婚ブームでラボグロウン・ダイヤモンドの売上が大幅に増加へ

ウェディング・レポートによると、来年は250万組以上のカップルが結婚のイベントを行う見込みだ。この数字は今年より25％増加し、1984年の結婚式の記録を塗り替えることになる。2020年の封鎖とパンデミックの影響を受けたカップルは待ちくたびれ、一刻も早く結婚したいと願っているようだ。来年の挙式にかかる平均費用は24,300ドルと推定され、その3分の1近くがブライダルやウェディングジュエリーに費やされる。

ここ2、3年の間に、デジタル小売業者は、体験を重視する伝統的な顧客を引き付けるために、多くの実店舗をオープンした。同時に、大手オンラインブランドに続き、ラボグロウン・ダイヤモンドを提供する実店舗も増えてきた。MVEyeのMarty Hurwitz氏は、米国の独立系宝飾店の半数以上が今シーズン、人工宝石を提供すると報告した。大手小売チェーンもこれに続くだろう。宝飾品小売最大手のシグネットは、昨年オンラインでこのカテゴリーのテストに成功した後、ラボグロウン・ダイヤモンド・コレクションを店舗に加える予定である。

シグネットの上級副社長であるトニア・ゼーラーによると、ケイ、ゼールズ、ジャレッドの各店舗では、ラボで作成されたダイヤモンドを在庫しており、「より大きな石と品質を素晴らしい価格帯で求める顧客から」人気を集めている。マーティ・ハーウィッツ氏は、シグネットが人工宝石を全面的に採用したことで、「他のジュエラーもこのカテゴリーに厳しい目を向けるようになるか、あるいはこのカテゴリーを失うことになるだろう」と考えており、ラボグロウン・ダイヤモンド・ジュエリーが「店で最も需要のあるもの」になる可能性もあると付け加えた。

結婚式のブーム、消費者の関心、手頃な価格、ラボで作られた宝石の普及に伴い、マーティ・ハーウィッツは、今年の第4四半期はこのカテゴリーの売上が膨大な数になると予測している。とはいえ、採掘されたダイヤモンドの売上が落ちるわけではない。「どちらか一方ではなく、両方です」とハーウィッツは言う。「ラボグロースは宝石用ダイヤモンドのパイ全体を拡大し、市場を拡大し、新しい顧客をもたらしています」。